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核燃料運搬中の車が首都高で事故を起こしたらどうなる?

原発絡みの事故は、発電所の事故だけとは限らない。核燃料輸送中の事故がその一例だ。今後、プルサーマル計画が進むことで、ウランよりもはるかに危険性の高いプルトニウムの利用が増えると考えられる。そうなると、一般の自動車道路をプルトニウム輸送車が日常的に走る日もそう遠くはない。

仮に、プルトニウムを原料とする核燃料を輸送中のトレーラーが衝突・炎上事故を起こしたとしたら、どうなるか?鎮火されるまでの間に、約1ミクロンの微粉末となったプルトニウムが周囲に飛散し、風下600mまでは短期被曝により半数が死亡、7km圏内は晩発性ガンで死亡する。東京都の人口密度から考えると、人数にしておよそ65万人がほぼ全滅だ。

原発が事故を起こす確率はどのくらい?

原発そのものの事故、核燃料運搬中の事故の想定を紹介したが、「このような大事故はまず起こらない。起きるとしても、1億年に1回程度の確率だ」と反論するのが原発推進派の常である。しかし実際は、原発1基が大事故を起こす確率は2000年に1回程度。これに世界中の原発の数と運転実績をあわせて考えると、40年間の運転で2回、大事故を起こす計算になる。実際、我々はチェルノブイリとスリーマイル島という2回の大事故を経験済みだ。

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