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柏崎刈羽原発事故で起こったこと

2007年7月16日、新潟県で発生した中越沖地震により、東京電力柏崎刈羽原発が大きく破壊された。幸い、大規模な放射能漏れには至らなかったが、実は極めて深刻な事態が起きていたことが、徐々に明らかになった。

全7基ある使用済み燃料貯蔵プールからは水があふれ出ており、7号機からは放射性ヨウ素が2日間にわたり放出されたままであった。さらに6号機に至っては、低レベル放射性廃棄物のドラム缶数百本が倒れ、天井クレーンが破損し、さらには推定1.2トンもの汚染水が海へと放出されていた。

その後も、さまざまな不具合が発覚し、地震列島に原発を建設することがいかに危ういかを改めて思い知らされることとなったのである。

柏崎刈羽原発事故が炙り出したものとは?

柏崎原発で起こったことは、地震という状況下では十分起こり得ると想定できるものであった。しかし、柏崎原発を管理する東京電力は、これらに対応できなかったばかりか、事実を隠ぺいしようとさえしたのだ。この事故は、そんな東電の管理能力の無さと隠ぺい体質をまざまざと見せつけたのである。