今の日本が行うべきことは、原発やプルサーマル計画の推進でないことは明白である。では、原子力分野で日本が世界に貢献すべきこととは何だろうか?
まずは、プルサーマル計画を即時中止すること。そして、今後10年~20年の間に、代替エネルギーの技術を確立しながら徐々に脱原発を図ることである。
今、核の研究や開発に大量に注ぎ込んでいる資金は、代替エネルギーの技術開発と、原子炉の安全性を高めるために使われるべきであろう。
今の日本に最も重要なことは、他国の経験や世界の状況に学び、原発に依存したエネルギー政策そのものを見直すことである。大惨事が起きれば、一般市民の大変な苦労と多大な損失を対価に、重要なことが学べるかもしれない。考え直すきっかけになるかもしれないが、しかしそれは、最悪の結末である。