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原発の稼働で本当にCO2を削減できるのか?

「原発を止めると火力発電所をフル稼働させなければならない。当然“CO2の削減”に悪影響が出る。だから、原発が必要なのだ。」原発の停止や廃止を訴えると、決まって出てくるのがこの理屈だ。しかし、これは論理のすり替えにしかすぎず、真の問題は、原発への依存度が高すぎる、ということなのだ。

原発の場合、トラブルが他にも共通するものであれば、全ての原発を止めなければならない、という欠点を抱えている。さらに、大規模発電を行う原発が止まれば、その規模に見合った火力発電所を稼働させなければならない。このように、原発と火力発電所はセットなのだから、原発がCO2の削減に大きな貢献をする、という論理は誤りなのだ。

安全よりも稼働率が優先される

京都議定書の発効以来、「CO2削減の数値目標の達成」を名目に、原発必要論が非常に勢いを増している。原発によるCO2の削減という、安易な手段を取ろうとしているのだ。これを実現するために、老朽化した原発の稼働率を87%にまで上げようと目論んでいる。つまり、稼働率が最優先で安全性は二の次、というわけだ。