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高汚染域は本州の6割分に相当

極めて高濃度のセシウム137に汚染されたチェルノブイリ周辺は、強制避難も含めた長期にわたる避難が必要となった。事故の翌日である4月27日から翌月の6日にかけて、周辺30km圏から合計135,000人の住民が“強制避難”した。

その後1989年に、詳細な汚染地図が公表され、高汚染地域は原発から300kmも離れた地域にまで広がっていたことが発覚した。また、この汚染地図によれば、長期の避難が必要な領域は、中心から600kmの地域にも及んでいたのである。1キュリー/k㎡(日本では“放射線管理区域”に指定されるレベル)以上の汚染域は面積にして145,320平方k㎡となっており、これは本州のおよそ6割にも達するのである。

原発事故被害の最たるものが「晩発性ガン」しかし…

原発事故の場合、原爆とは比較にならないほど大量の放射能を放出するため、原爆よりも広い範囲で晩発性のガンによる死者が出るとされている。しかし、原発事故の場合は低線量被曝の影響を調べなければならないため、通常のガンを排除し、被曝の直接的影響であることを立証しなければならないなど、特定作業がきわめて困難である。