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東電の「安全です」がより一層の不安を呼ぶ

原発問題にしても、いわゆる“風評被害”にしても、これらを不安に思う気持ちは、持つべき“危機意識”のアンバランスさが原因となっている。「国民に知識が無く無知だから、啓蒙しなければならない」…電力会社だけでなく、政府までもがこのような態度をとるが、その答えを出した検討会すら非公開なのだ。一般国民が不信感を抱くのは当然と言えよう。

原発事故が起きると、電力会社は決まって「この事故による環境や健康への影響はありません」と発表するが、ろくな調査も確認も行わずに、なぜこんな結論を出せるのか?「安全です」と言えば余計不安になる構造は、電力会社や政府の姿勢が作ってしまったと言えるだろう。

常態化する「改ざん」と「ねつ造」

これ以前にもさまざまな原子力関連施設で重大な事故が起きていたことが、柏崎原発事故以後に発覚している。

99年のJCO臨界事故は、初めての臨界事故とされていたが、これ以前にも志賀原発や福島第一原発で同様の事態が起きていた。「都合の悪いことは隠ぺいし、データの改ざんやねつ造は当たり前」。そして何より、これらは「大した問題ではない」と考えている姿勢こそが、電力会社の体質なのである。

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